人身売買の犠牲者の姿「闇の子供たち 〜値札のついた命 これは、「闇」に隠された真実の物語〜」

先日この映画を見た。
タイでの児童買春、臓器売買と移植を描く映画だ。
久しぶりに映像を見ていてトラウマになりそうなストーリーだった。
タイで行われている、臓器移植を目的とした幼い子供たちの人身売買や幼児売買春を描いた社会派の作品。

(先日友人のmotomu kandaが教えてくれたDiscovery channelの砂漠でのサバイバル生活でゲテものを食べる映像をみたが、それは全然平気だったのだが。ニコニコ動画http://www.nicovideo.jp/watch/sm1413950

途上国では貧しさのあまり、親が生活苦から自分子供を人身売買のブローカーに売る話はよくあるらしい。これとの関連で、ルーマニアボスニアetc東ヨーロッパでの実体を描いた映画「sex trafick〜私は、売り飛ばされた〜」で詳しく描かれている。
(以下、映画HP:http://www.digital-voice.net/sextraffic/より)

「・世界では毎年200万人もの5歳から15歳までの少女達が性風俗産業の餌食となり、70万人の女性が性的搾取目的に売買されている。
ロンドン警視庁の推定に寄れば、売春婦として売られた女性達は一日に20〜30人の男性客の相手をさせられている。
・国連が現在信ずるところに寄れば、売り買いされる子供の数は年間120万人に上ると推定される。
・国連の推定に寄れば、人身売買は麻薬取引、武器密売に次ぎ、世界で3番目に大きな利益を生む非合法ビジネスである。
ルーマニア闇市場における女性1人の価格は30ポンドから120ポンド。転売されて最終的に辿り着いた国でその 価格は10倍になる。
・人身売買の犠牲者に対して専門的なサポートを提供する専用シェルターはイギリス国内にたった1つしかない。 」
この映画も酷い話だった。

闇の子供たち」で特に酷いのは、タイの子供を生きたまま手術台にのせ、心臓をとり、日本人の心臓を患った子供に移植されるという話だ。
この映画で事実をどこまで描くかでタイ政府側と製作者との間でもかなり駆け引きが合ったらしい。どこまでがフィクションか、またノンフィクションか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%97%87%E3%81%AE%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1

これらの映画は、アムネスティ・インターナショナルユニセフ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などの人権擁護団体に支援されている事がある。

また、写真としてはナショナルジオグラフィック2003年9月号 特集:21世紀の「奴隷」、フォトジャーナリズム雑誌DAYS JAPAN 2009/2「奴隷にされた子どもたち」2006/2「貧困 アフリカ、アジア、そして日本」 2006/12「最底辺の子どもたち」などに詳しい。

先日の中国映画「女工哀歌」や「おいしいコーヒーの真実」の日記にも通じる事だが、これら人身売買や「現代の奴隷」といった現実の原因は、やはり貧困問題(もちろん性産業も含む)に行き着くだろう。

だからこそ、貧困問題が解決される必要があり、僕は「実行性」の高いマイクロクレジットを広める必要性があると考えている。

★他に最近見た映画は、以下のとおり。
おくりびと
・天国で君に合えたら
これらは、この数ヶ月で続けて身近な人が3人なくなったせいもあり、非常に身近に感じたテーマだった。

・ハゲタカ
・禅 ZEN

近々見るのは、珍しいリトアニア映画「森の生活」だ。
レンタル屋で珍しさから借りたが、昨日世界のSNS、FACEBOOKhttp://www.facebook.com/で偶然リトアニアで知り合った友人が友人として招待してくれたというメッセージが来て、本当に嬉しかった。懐かしい。また、ある大学院の留学の下見に行ったら、ポーランド出身の人に出会い、ポーランドに行ったときの話をしたところから仲良くなった。ポーランドは現在経済状態はかなり上向きで日本のメーカーが結構進出しているという。こういう情報を聴けるのが嬉しい。また、バングラデシュ出身の友人ができ、グラミン銀行に知り合いがいるから、もしバングラデシュに行くときは紹介してくれるという。本当に嬉しくなった。

昨日かものはしプロジェクトの総会に出席してみようと思っていたのだが、用事で行けなくなってしまった。
最近出版された代表の方の本を買ってみようとおもう。