「あなたが世界を変える日」ー12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチー

最近読んだ本
・「あなたが世界を変える日」ー12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチー セヴァン・かリス・スズキ著
僕と同じ年の少女が12歳のとき、世界を変えるスピーチをしたことを最近知った。たまたまアマゾンで本を見つけて買って読んでみたが、本当に素晴らしい話だった。詳細は後日ご紹介。

彼女の人物像の紹介
ー1979年生まれ。カナダ在住、日系4世。幼いときに両親と訪れたアマゾンへの旅がきっかけで、9歳のときにECO(Environmental Children Organization)という環境学習グループを立ち上げる。1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「自分たちの将来が決められる会議」が開かれることを聞き、「子どもこそがその会議に参加すべき!」と自分たちで費用を貯め、「地球環境サミット」へ赴く。NGOブースでのねばり強いアピール活動が実を結び、サミット最終日、セヴァンは「子ども代表」としてスピーチするチャンスを得た。12歳にして大人を圧倒させた感動的なスピーチは、「リオの伝説のスピーチ」として、世界中で紹介されることとなるー

参考動画
http://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg&feature=related


・「世界がもし100人の村だったら 完結編」
参考動画
youtube 英語ver.でドラマチックでかっこいいです。
http://www.youtube.com/watch?v=oumVHSj6AE8&feature=related

この本の全シリーズ5冊は買って読んだ。他にも南北経済格差を扱った本や映画は結構見聞してきたと思う。そのたびに思うのは、日本の経済的な豊かさは、世界的には本当に例外なのだ、という事。1人あたりのGDPは$30000を超えている。しかし、数百ドルで暮らす人々は世界に何十億人もいる。
豊かな世界に生まれた僕らは、そうでない数十億人の生活を向上させる義務がある、と思う。だが、同時にいつも思うのは、「援助」という形では根本的には解決しない。途上国の人々が自ら貧困から抜け出せる仕組みづくりしかないと思う。

最近貧困問題のTVなどをよく見るが、結局のところ、「経済的自立」をいかに達成できる仕組みを創れるかー雑に言ってしまうと、いかに利益を生み出せる仕組みを貧しいコミュニティで創れるか。この考えに行き着く。(一時的な)チャリティでな何も解決しない。
NGOは、活動としては人道的な支援をする素晴らしい組織形態だとは思うが、現実的には、支援のみを当てにしている組織では、NGO自体の自立ができず、「持続可能な開発組織」にはなりえない。
結局、大きな国連組織のような小回りの利きにくい組織ではなく、現地の人々の本当のニーズに対応できるNGOという組織形態は有効だろう。しかし、それ自体も自ら利益を得る=社会からの経済的独立ができて初めて、本当の支援ができる立ち場になれると思う。

ネクスト・マーケット」という本の中で言っている様に、貧困の中で暮らす住人を「顧客」と考えるビジネススタイルや、グラミン銀行の運営、いや「経営」手法が最も現実的な「Change maker」になれるだろう。「善意」だけでは人は救えない。「利益」が必要なのだ。

今の仕事とは全く方向転換する事になるが、やはり本当にマイクロクレジットや社会起業を専門的に学べる大学院に留学しなければならないだろうか。世界を変えるために。。。