LIVING IN PEACE 、ミュージックセキュリティーズの講演の後で

表題の講演会は今まで最も最高の講演会のひとつだった。
これを踏まえて、今後私が研究していくべきテーマの整理:

1.途上国だけでなく日本も含んだ先進国の貧困問題解決のためのマイクロクレジット銀行の設立と、その資金調達の為のファンドの設立、

2.マイクロクレジットで得た収益やファンドからの資金を基にした学校や病院建設

3.2を含め、行政サービスを巻き込んだ地域社会・人間関係の総合的な開発(定年退職された方々の技術・英知、子育てに励む母親達の家庭・コミュニティへの生活互助意識、(ITなどの知的)好奇心はあるが安定的な就業システムから遠ざけられた若者たちのエネルギー、これらを地域の人々の必要としているサービスに従事してもらう事で対価を払い、相互にWIN-WINの関係を築ける「全世代対照型人的資本のリサイクルシステム構築」)

4.1.との関連ですが、マネー至上主義経済の暴走から人々の実体経済を元にした生活を守る為、マネー経済の影響に左右されない、コミュニティ内で食料や日常生活で必要なサービスを売買、交換できる地域通貨の設立と、対外コミュニティのレートを管理するコミュニティ中央銀行の設立(マネー至上主義経済からのセーフティネット通貨・コミュニティ通貨システムの構築)


★話は少しそれるが、ミュージック・セキュリティーズの考え方は最高に素晴らしい。社会的意義の高い地域資産・伝統文化の継承、再構築の為には、多くの人から資金を集める必要がある。同社は、それをファンドという商品を売る事で実践している。この考え方は、今後の日本だけでなく、国を超えて、地域社会の活性化、文化継承に実践的な効力を与えうる。これにより、世代を超えた技能・時間の共有化のシステム構築の活性化が図れる。

「チェンジメーカー」という社会起業を多数紹介した、大変素晴らしい本があるが、ミュージック・セキュリティーズの上記の手法は、まさに「チェンジメーカー」そのものといえるだろう。

私も、ファンドの設立方法と、確実に収益を上げながら持続可能なファンドの運営方法を考え、将来実践していかねばならない。

社会企業の設立・運営ということを行動の指針に据えると、毎朝通勤前の暗いニュースの中に多くの社会的ニーズを見出し、市場化できる要素が見つかる。それを実際の行動に移すためには、今までの習慣を変えてもよい、と思わせる「対価」を与えられる「何か」を考える必要がある。それは、決して金銭的なものだけでなく、生活を実際に向上できる物質的なもの(例えば不況に襲われても生活を維持できる食料)、時間的交換、知識的交換、伝統・最新技術の交換などが考えられる。

社会起業を考えるにあたっては、税金の最適配分の失敗も含め、行政サービスの失敗、が「新たな市場」への可能性を開くと思う。
そして、これらを実現する為の資金を現実的に集める手法として、ファンドの設立、持続可能な運営が必要だ。

今日のまとめ:ファンド設立方法と、その持続可能な運営方法を熟知できれば、現実的に社会をより良く変えていく核になれる。これを日本全国、または国境を超えて応用すれば、世界に希望の光が灯せるだろう。

それを夢見て行動し、生きていく。非常に楽しみだ。