転職と天職

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マケドニア世界遺産 オフリド湖
ローマ帝国
エッフェル塔ユーラシア大陸の最西端 ロカ岬
今僕は29歳で外資系のITコンサルタントとして働いているが、生き方を変えようか考えている。早稲田の学生時代、またその後の世界一周旅行を経た上で残りの生き方を考えると、旅の間に感じた世界の矛盾、特に経済格差を解消する方法に職業・生き方をシフトチェンジする必要性があると感じている。

様々な統計があるにせよ、ある説では世界の人口63億人の70%以上が1日2$以下で暮らしているという。僕はあくまで旅をしただけの「通過者」にすぎないが、それでも確かにこの目で見たそういう現実を、僕は日本でも想像できる。

12/5に、学生時代に共に旅をした親友Shunichirou Yoshidaがついに30歳を迎え、4月生まれの僕も次の4月に30歳になる。「yuji sakuma」というひとりの人間として、真に意味のある人生を考える時期になったと実感する。

上述の様な貧困層に暮すひとびとの世界を変えよう、というたいそうなことは、見識もまだまだ狭いこの僕にいえることではないのは分かっている。しかし、そうしなければ、世界でも稀にみる日本という経済大国に生れ落ちた奇跡を無駄にしてしまうのではないか。

そのために、この僕に何ができるだろうか。
現実的に考えたら、マイクロクレジットが社会を変えるための最も推進力のある方法だろうと思う。これは先進国・途上国問わずだ。

今の僕には、会計の少しの知識と日常会話程度の英語力、世界を見てきた経験しかない。しかし、逆に、世界の現実を目にしてきたからこそ、よりよく世界を変えたいという思いは他の人には負けない使命感があると考えている。

結論は、マイクロクレジットの銀行を創り、世界の経済的弱者を資本的影響力の強い現在の経済社会システムから自立・自律できるように促し、マイクロクレジットからの利益の一部を学校建設や病院建設、インターネットアクセスや携帯電話通信の可能な社会的なインフラを整備して、コミュニケーション格差・経済格差・医療格差などを縮小するのが僕の夢だ。傲慢な表現である事を承知で言うならば、つまり世界の人口の70%以上が貧困に苦しむ環境に生れ落ちるという「偶然の結果の不幸」を解消したいという事だ。

ちょっと話が飛躍するが、坂口安吾の「堕落論」から引用。人間幸せな境遇に生まれようが、本質的には、ある程度の現状に満足し、本当の危機が自らの身に迫らない限り、自分を本質的に変えることはできない、真の自己変革は、徹底的に「堕落する」ことによってのみ可能だ、と。僕ら日本に生れ落ちた若者の生き方は、どうだろうか。

ボスニアヘルツェゴビナの首都サラエヴォセルビアの首都ベオグラードなどの近年紛争を経験した国が特にそうだったが、それらの国民がより先進的で平和な国々で生活できていれば、生活費を稼ぐ為に母親が自らの子供に10歳から売春させたり、ずっと親しく暮らしていた隣人たちを殺しあうような惨劇は、経験しないで済んだのではないか。

民族問題が複雑な地域はここでは安易には言及できないが、アフリカやロシアーチェチェンなどの資源大国も含め人間が生きていくうえでの「不幸」の原因の多くは、結局のところ、国家・地域が経済的にある程度自立できていれば、他国の影響にたいしてもアイデンティティを主張でき国民、住民も秩序の中で安寧に生活できるのではないかと思う。

そういう事に貢献できるような生き方の一つとして、僕はグラミン銀行の様なマイクロクレジット銀行設立のための情報収集を始めたいと思います。
現実的なアドバイス等をいただけたら、非常に嬉しく思います。

特に、上記関連の実体験、必要知識、スキルの積み方、留学なども含めて専門知識習得方法、など宜しくおねがいします。m(__)m

サクマユウジ